日本財団会長の笹川陽平氏。
国民の祝日「海の日」を7月20日に固定するよう訴えておられる。「海の日は平成8(1996)年、国民の祝日として7月20日に固定された。明治天皇が地方巡幸を終え横浜港に帰着された日に由来し、祝日化を求め2276自治体(当時)が意見書を採択し、1038万人の署名も集まった」「しかし土曜、日曜日に月曜日を加え3連休とするハッピーマンデー制度の導入に伴い15年から『7月の第3月曜日』となった。…毎年、日にちが変わるこの制度には、どうしても違和感がある。国民の祝日は、その日を固定してこそ、託された意味が国民に共有されるからだ」「筆者が海の日固定にこだわる一番の理由は、海の劣化が一刻の猶予もならない深刻な段階に来ている点にある。…海は現在、人口が76億人に達した人類の社会・経済活動に伴い漁業資源の枯渇、海の温暖化・酸性化やプラスチックごみの流入が進み、このまま放置すれば早晩、人類の生存にも影響する状態にある」「国民、何より次代を担う青少年に海の大切さを伝えるためにも、海の日の再固定化が急務である。海にどう向き合うか、それこそ国家の大計である」(産経新聞7月19日付)
まさに正論だろう。